木にこだわり木と生きてきた建具職人とのお話 木にこだわり木と生きてきた建具職人とのお話

木は本来樹齢100年以上のものでないと使用できないとされています。
「おじいさんが植えた木を孫が使う」
と言われる所以です。「匠シリーズ」にある、本物の年輪を数えてみるのも面白いかもしれません。

 樹齢100年以上の木と言っても、ただ、100年育った訳ではありません。 その100年の間には、気が遠くなるような時間、木を大事に育てていく必要があるのです。

 例えば、木は、日当たりで成長が変わってしまうので、途中で伐採をしたり、枝を落としたりしないと、節だらけの木になってしまうだけじゃなく、強度が落ちる「死に節」というものがたくさんできてしまうそうです。

 それを、少なくても数十~百年の長い間、面倒を見ないといけないのだそうです。それゆえ、「おじいさんが植えた木を孫が使う」と言われるのだそうです。

 しかし、現代はそのような手間暇をかけても収入に結びつかない時代になってきており良木も育たない「荒れた山」が多くなっている為、天然の良木は、なかなか手に入らないようです。

そうなってくると、ごくたまに手に入る貴重な良木をどこをどのようにして切るかなどの判断ができる、製材屋さんもどんどん減っているそうです。

 一般的に木の寿命は驚くほど長く、ケヤキは、千年生きると言われています。屋久杉は、2千年とも3千年とも言われています。

 法隆寺は、樹齢1000年以上のヒノキを使って、1300年使われているのですから、合計すると2300年以上前に生まれた木という事になります。アレクサンダー大王と同い年ぐらいでしょうか。

みーんな素人になっちまってよ、金儲けばっかり。出てくるものも薄っぺらで、本当の良さがわかる人がいないんだよ。

 この間も、席数増やしたいからって、今じゃ手に入らねー高価な木のテーブルを50cm 切ってくれって。

そんな勿体無い事、俺はやらねーって言ったら、それは困りますって。じゃあ他の人頼んでくれって言ったら、しばらくして、切らなくてもいいだって。

何にもわかっちゃいねーんだよ。
いまの人はよ。

多摩の建具職人 狩野和太郎さん

 こういったことから、木は2つの命があると言われています。
自然で育つ寿命と、木材としての使用される2つ。私たち動物の命と比べると比較にならないほどの、悠久な長さと言えます。

木はね、2年でも本当の意味じゃ乾燥しないんだよ。だからね。昔の農家の家なんかは何年もかけて家を作ったんだよ。

組み立てて、荒壁を作って、中塗りして、何年もかけて作ったの。

だから木も動かない。富山の昔からの家なんかみんなそう。
木は、長く生きてきたんだからね、

ちゃーんと作ってあげると本当にいつまでも長続きするんだよ。

多摩の建具職人 狩野和太郎さん

そして、「匠シリーズ」で使用しているサワラの木は、ヒノキ科の木ですがヒノキに比べると寿命は長くないと言われています。それでも樹齢800年を超える木が日本にたくさん存在しているようです。

 そんな悠久な時間をかけて、人間が手間暇かけて作った材料を、木と真剣に付き合って来た日本の職人が気持ちを込めて作ったのが、この KK テクノロジーズの「匠」シリーズ。

 そしてその中には、同じく気持ちを込めて、半永久に光ってほしいと願って作られた電解コンデンサレスの火の色電球が入っています。

 この組み合わせは、他では手に入れることができない上質な空間を演出し、ほのかな木の香りと共に、あなたにほんのりとした安らぎの時間をもたらしてくれます。

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